こんな本を読んだ その256~259
さて。近所に図書館が出来て、蔵書として最近出版された新書が数社分収められており、「いろいろな分野について順に読破していけば、ずいぶん知識がふくらむだろう」ということを先日ここで書いたけれども。一昨日かみさんとのウォークの途中に寄った書店には、同様のコンセプトに基づく、「新書読みのすすめ」的なビジネス本が平積みされていた。書名は覚えてこなかったけど。その本によれば、新書1冊を通読する所要時間はだいたい3時間くらいなのだとか。出張の新幹線の中で1冊、喫茶店で1冊という具合にどんどん読んでいくとのことだ。素晴らしい。
で。外は寒いし、酒も呑んでいないからワシもどんどん読書。1冊目は、徳田 雄洋著 「デジタル社会はなぜ生きにくいか」 岩波新書。便利は便利だが、パソコンを新調したところ言語バーが表示されなくなったりネットに著しく接続しにくくなったりといった不具合が連続し、貴重な休日の時間を無駄に費やされてしまったワシもおおいに共感を感じる本だ。また、「機能搭載のデジカメを用いて『自宅玄関で撮影した家族写真』といった画像をブログにアップしているケースについて、ある種のソフトを用いると撮影した住所がピンポイントに分かってしまうので注意が必要」という記述には慄然とさせられる。あの、「なんたらキッチン」みたいに成金的画像をアップしてると電脳窃盗団のターゲットになってしまうのではないかしら。さいわい、ワシのデジカメはそんなに高性能の代物ではないから大丈夫なんだれれど。いずれにしても、デジタル社会を生きる人のリスク管理を分かりやすく(事例を示しつつ)解説してくれている好著ですな。2冊目は、土居 丈朗著 「財政学から見た日本経済」 光文社新書。読み進めていくほどに我が国はどうなっていくのかしらんと、これまた慄然とさせられる1冊。直接税+社会保障費負担で月々の給料の1/2以上は天引きで(いろいろな控除は廃止で)、消費税やら環境税やらでこれまたしっかり納税というワンダホーな世がそこまで来ているね、と思ってしまうな。どうなるの。我々。
暗澹とした気持ちを拭おうと読み始めたのは、著 「パンデミック・アイ 呪眼連鎖(上・下)」 宝島文庫。これは自分で買った本だ。少し前新聞に広告が出ていたんだけれど、「これは読まなければ」と一目で決定。映画「イングロリアス・バスターズ」を観に行った時に買っておいたのだ(あ。話は変わるけれど。この「イングロリアス・バスターズ」、最高に面白かった。2時間40分の上映時間があっという間。延々と続く登場人物たちのおしゃべりと唐突に始まる銃撃戦やらなんやらの構成の妙!)。明治時代、多くの犠牲者を出した「囚人道路」と「鎖塚」を題材とした呪いが現代に甦るということなんだけれど、これまた書を置くに能わず。素晴らしい。4冊目の、三野 正洋著 「坂井三郎と零戦」 PHP新書は、ガンマニア~ミリタリーマニアなら必ず知っている、先の戦争における零戦(= ゼロ戦)のエース・パイロットである坂井 三郎の軌跡をまとめたもの。想像を絶する緊張の中で雄々しくかつ几帳面に戦った、誇るべき日本人の一人ということやね。
筋トレしていると、どんどん負荷に耐えられるようになってくるのがオモチロイところなんだけれど、日々の読書も相似です。読めば読むほど、読む早さがアップし興味の範囲が拡大していく。読書筋の発達というべきか。










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