秋の百前森山~ブナの平~果無峠を歩く
昨日の山行を一気にアップするので、ボリュームがありますけれども読んでね。
さて。ということで。
昨日の山行はひとりだし、ガイド本を見れば歩行距離が7時間と書いてあるしで、午前4時前に出発。さすがに山間部を走っていても対向車に出会うことはありません。出会うのは、行く手を横切るタヌキの一家とか、ワシは初めてこの目で見て感動したのだが、キツネとか。そのキツネは、すでに冬毛をまとっているのだろうけど、なかなか精悍な雰囲気をまとっていました。
駐車位置である「道の駅 ほんぐう」には午前6時過ぎに到着。缶コーヒーとバナナを食したあと、出発。
登山口は熊野萩バス停の国道を挟んだ向かい側。6時半くらいから登り始めました。
体がウォーク・モードに切り替わるまでの、最初の1時間がしんどいのですが。こうした「展望所」で立ち止まっては写真撮影。
中一番という集落からの登山道と合流し、さらに進むと百前森山への取り付き。
木の幹につかまりながらの急登をしばらく行くと百前森山の頂上。展望はなし。初夏の頃に訪れたなら、シャクナゲの花がきれいなことだと思われます。とりあえず、セルフ・モードで記念撮影。
山頂を辞し、尾根筋を北に進むと山道と合流。やせた尾根道なので、迷うことはないかと思われます。
750m峰の尾根道を進み、左側の切り立った崖を通り過ぎていくととても見晴らしのいい場所にたどり着きます。
さっきピークを踏んできた百前森山。山腹の紅葉。なかなか見事な景色なので、しばし展望を楽しみました。
1022m峰の東側山腹を進み、樹間から右側に見え隠れする果無山脈の尾根筋が自分の視線と同じになろうとした頃、前方からパシパシッ、パシパシッと落ち葉を踏む足音が聞こえてきました。
人間の足音とは違うペースです。「むー。熊かも・・・」と全身にアドレナリンが放出されるのが分かります。笹原稜平風に言うなら、「心の散弾銃にOO・バック弾を装填し」、ザックに装着している鉈に手をかけてソロリソロリと前進すると、足音の正体が木々の向こう側に佇んでいました。今年に産まれたと思われるような鹿でした。そういえば、離れたところから鹿の鳴き声がしきりにするなぁと思いながら登っていたのでしたが、はぐれた小鹿を呼ぶ親の声であったのかもしれません。
「熊と出会っていたら、クマったことになっていた」と深く深く考えながらブナの平に到着。標高1121m。午前10時です。
いつものことながら天気もよく、彼方に見えたのは、太平洋ではなかったでしょうか。
ここで、少し早いけれどもお昼ご飯に。普通の弁当バコにご飯を詰めて持参。おかずにと思って某コンビニのカラアゲを買ったのですが、塩辛いばかりでひどいものでした。今回の大誤算はこのことですな。
しばしの休憩のあと、方向を東に転じて、今度は果無山脈の縦走に出発です。左側が自然林、右側が植林帯の歩きやすい稜線をウォーク。しばらく行くと石地力山のピークに到着。標高1139m。
今回は単独行に加えて初めて登る山ということでコンパスと地図を持参したのですが、ここでこれらが役に立ちました。出発前、方位を確かめなかったら、果無峠に向かう主稜線と真北に向かう稜線を勘違いしてしまうところでした。後者の方が「いかにも主稜線」という雰囲気を醸しているように感じられたので(こんなこと感じるのはワシだけでしょうけど)。
地力石山からしばらく行けば、熊野古道・小辺路である果無峠。観音菩薩坐像がやさしくアルキニストの到着を迎えてくれます。
この出会いを右に折れて急な坂道をどんどんと下ります。膝が痛くならないよう、ダブル・ストックでゆっくり目に。山道には33体の観音像が祀られているのですが、これは、大正10年代に、遭難者の弔いや道標として、西国三十三箇所にならって建立されたものであるといいます(吉田 智彦氏著「熊野古道巡礼」東方出版より)。
この道を登ってくるとなると、なかなかしんどいなぁと思いつつ、2時間ほど下って国道にたどり着きました。駐車位置の「道の駅 ほんぐう」にはちょうど午後2時に到着。
帰りの道中では、ある場所で、ちょうど下校時間であった小学生たちが道を横断しようとしていたので、ワシは車を停めて子らが横断し終わるのを待っていたわけなのですが。横断し終わると、その子らはそのまま立ち去るのではなくて、立ち止まって、こちらに向き直ってキチンと会釈するではないですか。なんとまぁ。ワシらの郷土はまだまだ捨てたものではないですぞ。そうしたホノボノとした気持ちに浸りつつ、温泉にも浸ったりして、真っ暗になる前に自宅にたどり着くことができました。
なかなか楽しかった今回の山行でしたけれども。次はどこへ登りましょうか。てくてく。







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