百前森山~ブナの平~果無峠 2008

蒸れ蒸れのブナの平 2008.7.12

 さて。前回ブナの平に登ったのは、ちょうど3カ月前の4月12日。北兄とともに。今日は北兄は準夜明けなんだけど、直近に迫った富士登山のトレーニングに出かけたいというので、0500(まるごまるまる = 午前5時)にいつもの場所で待ち合わせ、登ってきた。ワシとしては4回目のブナの平行。うち1回は積雪に阻まれて撤収だけどね。

 午前7時20分、道の駅本宮(だったか)から歩き始め、全行程を歩き終えたのが午後2時30分頃。7時間の行動だったけど、山道は蒸れ蒸れ。スポーツ飲料(水で倍に希釈するのがワシ流。そのままだと甘すぎるのね)を4ℓ持って行ったけど、3ℓと少々を消費 coldsweats01 。汗まみれで、速乾性のTシャツなど無意味。肌に染み出している塩分を舐めようと、ハエがドンドン群がってくるナイスな状況がオプション。でも、ウォークそのものは、ジョギング+ウエイト・トレーニングの効果によって満足できるものだったけど。

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2008712_013  山並みのフォトは、ブナの平をあとに、石地力山からの眺め。文字通り、延々と続くかのように見える果無山脈の稜線だ。ブナの平から続くこの道は、自然林の雰囲気がよく残されていて、いい感じ。それから、以前にも書いたけど、石地力山から果無峠への稜線には注意が必要だ。光指す、「いかにも」といった感じの稜線は奈良方面に向かう稜線で。コンパス&地図で方位を確認してから歩き始めるのが○。

 で。その稜線が、果無峠=熊野古道小辺路と合流するところに鎮座ましますお地蔵様。落ち着いた、いい雰囲気。今回は、ここで休憩していると、「チェコから来ました。今日は、高野山から歩いているのです」とおっしゃる若いカップルと合流。聞けば、お兄さんはチェコの人なんだけど、お姉さんの方は親御さんのどちらかが日本人で、生まれたのも日本なんだとか。兄とワシが、英語ではないコトバで話している2人を「フランスの人かな」とか言って顔を見合わせていたら、お姉さんが「チェコ語です」と教えてくれた。それにしても驚いたのは、お姉さんは高野山からサンダル履きでウォークしてきたとのこと coldsweats02 。そのことをワシが指摘すると、「登山靴はすぐにマメが出来るから嫌なのです。こちらの方が歩きやすい」とキッパリ。恐るべし。 ・・・ それにしても、熊野古道をウォークされているのは、圧倒的に県外(もしくは海外)の方々なんだろうなぁと思ったりもしたのだ。

 2008712_004 で。最後に北兄&ワシのフォト。四十路半ばにしてナイスウォークなのだ。

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 頭髪が「やヴァい感じ」に写っているのは、昨日バリカンを用いて自分で刈ったから(3mmに刈れるアタッチメント使用)+日光のハレーション。ワシ的ジンクスとして、登山の前日には頭をきれいにマルガリータにすること+出撃用の車を洗車することというのがある。これを行っておくと、行動中は晴天+無事故で帰還ということになるのだ。毎度毎度 scissors (あ。長靴みたいに見えているのは「スパッツ」ね。登山の必須アイテム ← といいつつ、チェコのお姉さんがサンダルでウォークしている前には意味をなさないのだが・・・ )。

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春真っ盛りの果無山脈を歩く

 さて。昨日は北兄と、百前森山~ブナの平~果無山脈~熊野古道・小辺路を歩いてきた。午前5時に地元を出発。午前7時過ぎから歩き始めて、午後3時前に車を停めていた「道の駅 本宮」に戻ってくるという、8時間弱の山行。予定通り。

2008412_004 出発前のワシ。1月から走りこんでいたので、良好なコンディションで臨むことが出来た。あ。どの写真もクリックすると大きくなるのでやってみてね。

2008412_034  百前森山を過ぎた、だいたい標高900m弱の展望地から見た様子。山桜が咲き誇っている。当然のことなんだけれど、実際の風景は見事なものでした。

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 どんどん歩いて前回(1月4日)に積雪で撤収した地点を通過。その地点に佇む北兄。「今度こそ、積雪の時期に来なければ」とか2人で話したんだけど、さらにこの先は、雪がなくても歩くのに難儀する悪場所で、「雪の時のお出かけ」といった安易な気持ちは一瞬で瓦解するのだった。・・・ 冬眠から醒めたばかりのようなガマガエルは標高1050mを過ぎたあたりで発見。低地にいる方が暖かくて餌も豊富だろうに。エッチラホッチラとこの場所までロングウォークしてきたのね。

2008412_071  ブナの平からの眺め。遠くに見えるのが熊野川。中央に百前森山。手前に標高1022mの無名の峰。3時間かけてズンズン登ってきたのだ。

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 ブナの平から果無山脈の稜線を1時間ほどウォークすると果無峠の出合いに。ひっそりと佇む第十七番観音像。ここからは、世界遺産の熊野古道・小辺路。足場の悪い、急な坂道を延々と、2時間ほどかけて下ると八木尾の集落へ。降りて来たトコロの標高が83m程度だから、なかなかの標高差をウォークしたということだ。

2008412_112  帰り道。遠くに見える稜線が果無山脈。「あそこを歩いて来たんだなぁ。やるやん。ワシの足」という気持ちになる。3カ月ぶりのロングウォークだったけど、快調だった。・・・ 次は、熊野古道大辺路とかを歩いてみようと思ったりしているのだ。

 

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ブナの平に至る山道

2008_018  ・・・ さっき(9日の夕方)天気予報で言ってたけど、今年の元日の冷え込みというのは、この10年くらいの間で最も強かったんだとか。

 その3日後に山へ出かけたということだから、これだけの雪が溶けずに残っていたのだろう。写真では、中央にうっすらと山道が見てとれるけれど、どノーマル・トレッキングシューズではこの程度の雪でもスリル満点のウォークになってくるのだ。先日の山行レポートにある、踝の上まである残雪、というのは、この写真のすぐ向こう側。少し登ると、確実に雪は深くなるというオソロシイ状況だったのである。なのに、前にも書いたけど、常緑針葉樹+広葉樹林なので、ふもとから見る限りでは積雪の状況が分からない。まったくもって、油断してかかるとヒドイ目に会ってしまいかねない、和歌山の山なのだ。

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何の足跡?

 炎の看護学院専任教員さん、山頭火さん、コメントありがとう。

 ・・・ まったくもって、なめてかかって手痛いしっぺ返しを食うところでした。帰って来て、「簡易アイゼン」というキーワードで調べてみたんですけれど、「簡易アイゼン」ではとても対応出来ない、キチンとした「アイゼン」を装着していないとヒドイ目に遭うだろうなあ、というのが率直な印象でした。先日のブナの平は。2008_015 現場はしっかりと「雪山」でした。                 

 で。写真ですけど。雪が溶けてきて、その分大きく感じるというのはあるのでしょうけど、前後長が10cmはあった足跡。今回も鹿やら狸には出会えたけれど、そうした足跡とは明らかに違うような気が。熊ですか。ブナの平の熊は冬眠しないのでしょうか。

 話は変わりますけど、日頃のトレーニングとして、この2カ月ランニング偏重だったけど、ちょっと失敗でした。やはり、10数㎏の負荷で、歩荷ウォークしないとダメみたい。鍛えられる筋肉が違うんだろうと思います。

 

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初めての途中撤収となったブナの平行

 ・・・ すいぶん前だけど、「遠すぎた橋」という映画があったね。第二次大戦後期、一気にドイツ領内へと進撃をもくろむ連合軍は、機甲部隊の進行をスムーズにするため、オランダ領内にある複数の橋の確保を決定。アーンエム橋、ナイメーヘン橋といった交通の要衝の占領を目的に、史上最大規模の空挺作戦である「マーケット・ガーデン作戦(このうち、空挺作戦が『マーケット作戦』、それに呼応して進撃する地上作戦を『ガーデン作戦』と呼ぶのだが)」を行うのである。映画では、強襲渡河作戦の指揮官にロバート・レッドフォード、空挺部隊の指揮官にアンソニー・ホプキンスが扮していたのではなかったか。

 で、最終的な目標であるアーンエム橋周辺には、事前の情報とは違い、精強をもって鳴るSS機甲師団が展開しており、軽微な対戦車兵器しか持ち合わせていない空挺部隊は文字通り蟷螂の斧、大きな損害を出して、結局、作戦そのものが大失敗として終わってしまうのだ。

 なので、アーンエム橋は、連合軍にとって「The bridge too far」だったのである。

 ・・・ 昨日、ブナの平は、北兄とワシにとっては、あまりに too farだった。撤収の決断をした時、ワシの頭に浮かんだのは、映画「遠すぎた橋」だった。今日は、その顛末をここに記しておこう。きっと、いつの日か、いい思ひ出だったと笑える日のために。

2008_001_2  出発準備をする北兄。午前6時にいつもの「消火栓」のトコロで待ち合わせ、「道の駅・本宮」を午前8時過ぎにスタート。「今日もいい天気ね~。ワシらがウォークに出かける日はいつもそうよね~」とか、気分は楽勝モードだったのだ。ちなみに、写真の右上彼方に写っているのが果無山脈の稜線。あそこまで行って降りてくるのね。これから。

2008_012  このところランニングばかりだったので、自然の中をウォークするのは2カ月ぶり。昨年末の寒波がもたらした残雪を眺めながらの登りが続く。歩いている時は暖かいけど、小休止すると即座に寒さがまつわりついてくる。

 ウォークそのものに必要なエナジー+体温維持に必要なエナジー、という感じで身体がカロリーを要求するのだろうか、行動食を食べても食べてもすぐに腹が減る。

2008_016  標高900mの地点を過ぎたくらいから、残雪の量が目立ち始めた。慎重に進む必要があるので、両足の、普段は使わない筋肉群に力が入っているような感覚。写真は立ち止まって小休止する北兄。ワシより2歳上だけど、かっこええおいやんやね。

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2008_020  さらに進むと残雪は踝の上まで。まんべんなく雪が積もっているので、踏み跡とただの山腹との区別がつかない。アイゼンなしの、トレッキングシューズでは限界ということなのである。「滑落して足でも挫くと進退きわまるし」「このまま進むと、やヴぁいかも」という気持ちが強くなり、1022m無名峰の中腹をトラバース途中で撤収を決断。ひげ松としては、初のUターン。勇気ある決断、であったのだ。

2008_021  残雪のない場所まで降りてきてお昼。今回ほどバーナーがありがたく思えた山行は初めて。でも、稜線上で休んでしまったので、風が冷たい。「稜線上の休止やビバークはNG」というのが基本なのにね。

   熊野川が見えるところまで降りてくるとうららかな冬日和。常緑樹に覆われているので、下から見ただけでは残雪の状況は確認出来ないのだ。恐るべし。和歌山の山。そやけど、愛車・我が青春のアルカディア号にたどり着いたらすでに午後2時。撤収せずにそのまま進んでいたら、マジに山中臨時お泊まりになっていたかも。

2008_003_2  ちゅうことで。ワシ in 2008新年。節酒+登山&ランニングでただいま65kgくらい。今年もよろしくです。・・・ あ。そうそう。今日もまた年賀状が届いたけれど、YUBAちゃん、毎日ひげ松ブログ見てくれているそうで。これからも毎日来てね。

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