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2009年2月

こんな本を読んだ その181

 ・・・ 月曜 ~ 金曜の間、ず~っと日勤という、なんとも悶絶的勤務 sweat01 。加えて花粉症の症状がひどくて、とてもPCに向かうどころの騒ぎではなかったんだけれど。今日は少しマシ。明日仕事行ったら、次の日休みだし(この時期はどこへ行ってもスギ花粉からは逃れることが出来ないので、休みも取らずに黙々と職場に通うのみね coldsweats01 )。

 で。抗ヒスタミン剤を飲むとなんとも眠くてはかどらなかったんだけど、ようやく、風間 一輝著 「男たちは北へ」ハヤカワ文庫 を読了。作者は残念なことに、すでに鬼籍に入られているのだが。

 「 ・・・ 東京から青森まで。 緑まぶしい五月の国道四号線を完全装備の自転車でツーリングする中年グラフィック・デザイナー、桐沢風太郎。ひょんなことから自衛隊の陰謀騒ぎに巻き込まれ、特別隊に追跡されるはめになった! 道中で出会ったヒッチハイクの家出少年、桐沢、自衛隊の尾形三佐。追う者と追われる者の対決、冒険とサスペンスをはらみつつ、男たちは北へ! 男たちのロマンをさわやかに描く傑作ロード・ノヴェル(背表紙 解説より) ・・・  」ということで。

 少し前の作品なんだけど、触発された読者が同じコースをサイクリングして青森に向かうという、ちょっとしたブームも起きたのだとか。

 主人公の桐沢は、アル中の44歳という、なんだか他人事とは思えない設定 smile 。だがしかし、相当呑んでいても、素晴らしい脚力で自転車をこいでいく(作品と同じ日程で作者自身も東京~青森間を自転車で移動したという)。

 読んだ本からすぐ影響を受けるワシは、すぐにでも自転車を買いに行きたい気持ちに駆られたわけだったけど、そこは強靭な精神力で「欲し欲し病」を抑制。代わりに、長い距離を歩きに行こうと考えているのであった。近々にでも。

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こんな本を読んだ その180

 ・・・ 暖かかったり寒かったり。また、この数日はスギ花粉がたくさん飛んでいるようで、目~鼻の調子が悪い。そうした中、文藝春秋 2009年3月号を買ってきて読む。「芥川賞受賞作全文掲載」ということで、津村 記久子著 「ポトスライムの舟」が掲載されているので。

 派遣社員の主人公ナガセがあこがれ、また実際に貯めようと奮起する世界一周旅行の御代は163万円。勤める工場の年収とほぼ同額という設定。彼女はさらに自宅でパソコン入力のアルバイトをしたり、週末は高齢者相手のパソコン講師をしたりとほぼ働きづめの日々を送っている。少しは休めばいいんだけれど、「動いていないと気がすまない」という性分の女性。サラサラとした文章は、ナガセという30歳目前の女性が本当にいるんでしょうという気持ちにしてくれる感じがする。

 わが故郷の県民平均年収というのが先日新聞に出ていたけれど、それが233万円余(全国平均が270万円余だったか)。この金額は、主人公のナガセが工場で働き、複数のアルバイトを掛け持ちして手にする金額ととても近いのではないだろうかとも思ったり。物語の終わり、ナガセは自転車をこぎながら、自分の属する世界をとても肯定的にとらえていくんだけれど、そうした心性というのも、わが故郷の県民性と相似であるような。なので、物語がストンと腑に落ちるのかも。

 この作品の書評が掲載されている22日の朝日新聞。「ワークシェア 何めざす」という特集では、「働く人全体の4割に迫る」非正規雇用の不安定な状況が述べられていて。

 「 雇用は不安定で、自立して生きるためには死ぬほど長時間働かなければならないほど賃金が低い。その象徴がシングルマザーだ。東京で学齢期の複数の子どもを育てる親に支給される生活保護給付ほどの収入を得るのに、時給900円ほどのパートだと月300時間も働かねばならない。細切れの短時間契約で複数の職場を掛け持ちするから、休日や時間外労働の概念もなく、雇用保険にも加入できない(弁護士・中野麻美さんへのインタビュー 抜粋)」

 それなりに時間がとれ、次々本を読めることが幸せということか。我唯知足やね。 

 

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ひさしぶりの山登り

 ・・・ 寒さもユルんできたので、先日(211日)ひさしぶりに山へ登ってきた catface 。

 地元の、「日高富士」とも呼ばれている(らしい。ガイド本にはそう書いてある)真妻山。御坊ICからすぐ。ピラミダルな優美な山容。頂きには一等三角点が鎮座。ということで、500メートルちょいの低山なのに老若男女がどんどん登る人気の山なのだとか。当日はいい日和。のんびりと一人の山登りを楽しむことが出来た。その様子を左下の「マイフォト・早春の真妻山 2009」としてアップしたので見てくださいませ good 。

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こんな本を読んだ その179

 ・・・ オーストラリアのものすごい火事が連日ニュースで伝えられている。かみさんの幼なじみのか~こちゃんがオーストラリアで暮らしているので、昨夜メールした。彼女一家はもちろん安寧に暮しておられるんだけれど、あちらの夏は半端ではないようだ。彼女の返事を引用してみよう(何の断りもないまま coldsweats01 )。

『 ・・・ 報道されている山火事は隣のビクトリア州の郊外で、私たちの南オーストラリア州では、今のところあのような大規模な山火事はおこっていません。でも、夏の山火事は今までもたくさんあり、今年は特に町中に住んでいてよかったとつくづく思いました。1月26日に帰ってきてから、連日45度の気温がつづきやっと今週になって20度代の涼しい温度になっていますが、また今週末くらいから40度に上がっていく予報が出ています。いわゆるヒートウェイブ(日本語で熱波かな?)というやつです。ここ何年かの水不足で極度に乾燥した環境のなかで風が出て、火がまじるとこんなにおそろしい状態になるのです。水の使用制限があるので家の庭もからからに乾いた状態で芝生は全滅・・・いくら水をまいても45度だと同じです。洗濯物をほすのは夜暗くなってから干して(脱色防止のため)、1時間もしないうちに乾きます。これが昼間だと、最初に干した洗濯物が全部干し終わるころには完璧に乾いてます。想像できるかなぁ~? 』 
 うーむ。一番最後の、「最初に干した洗濯物が云々」というくだりはスゴイ。日本みたいに湿度が高い夏ではないということもあるんだろうけれど、それにしても、「地球はどうなっていくのか?」という気持ちに否応でもさせられてしまうではないか sweat01 。
 で。今日読んだ本というと、五木 寛之著「人間の覚悟」新潮新書という本。「経済が、絆が、国が壊れていく。ついに『覚悟』を決める時が来た。」という文字が腰帯にある。百年に一度の不況であるとか、混沌とした状況はさらに進行していってる、そんなさなかに読むには最適の一冊という感じがする。じつはこの本、入院している患者さんが病院の近くの本屋さんで買ってきたもので、それを「数日貸しておいて」と持ち帰ってきたという。
 大井 玄著「痴呆老人はなにを見ているか」新潮新書という本を五木氏は引用しておられて、少し前に自分もこの本を読んでいたものだから少し嬉しかったりして。このくだりで五木氏は、「大井さんの書かれているように、日本でも沖縄などでは、痴呆老人は悠々と、穏やかに周囲から尊敬されながら幸せに生きている。意識が薄れるとか、記憶が曖昧になるとかいうことは決してマイナスではなく、迷惑でもない。ただ、そういうものを嫌悪するばかりできちんと扱わないから、周囲に対して反抗的になったり、トラブルをもたらすのだという考え方です/お年寄りを尊敬する社会、歳を重ねただけでも偉いのだと考え、やはり自分も長く生きることを考えた方がいい。ぼけて寝たきりで、そんな形でかろうじて生きている人間に生命の尊厳はあるのかという問いもあるでしょう/しかし、私は『ある』と考えます。その人たちをケアすることによって、自分の生も保たれると考える。仏教では『菩薩行』といいますが、人の面倒を引き受けることなしに人は生きていけないし、自分一人の面倒だけ見て生きる人生などあり得ません」と書いておられる。
 この、「ケアを通じて自らの生が保たれている」という考え方は、なんともいい。燃え尽きないで仕事を全うすることが出来るかということは、自分たちみたいな職業人にとっては大いなるテーマであるだろうけど、そのことに対する大きなヒントを見つけたという印象だ(このことについて、「ワタシの仕事はその人をその人らしくキチンと死なしてあげること」などと言うかみさんの方がワシの先を行っているな)。
 数日来細々とした工作ゴトをしたけれど気持が乗らず、すぐこうしたことがらに意識が向いてしまうという。歳をとったということね。ワシも。
 ということで。これからウォークに出かけ、芥川賞受賞作品全文が掲載されている文芸春秋を買うとしようか。

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こんな本を読んだ その178

 ・・・ 子は、インフルエンザが治って先週の後半には学校へ。どうやら、家庭内の感染は封じ込めが成功したようだ punch 。子に対しては、個室への軟禁と安静臥床、個室で個食、洗面のタオルなどは共用禁止といった対策をとったけれど、やはり発症後すぐのリレンザ投与が功を奏したということなんだろう。あ。インフルエンザ関連の話題としては、新型インフルエンザが大流行すると、ワシが住んでいる県では最大21万人の患者が医療機関を受診する予測があるのだとか(入院0.5万人 外来受診20.5万人)。百年に一度の不況であるとか感染症の大流行の予感であるとか、不安感があおり立てられる話題ばかりが目につくという印象。

 で。ワシは最近すっかり出不精になって、休日も住処で過ごすばかり。先日は、熊谷 達也著 「氷結の森」刊を読了。ロシア革命、帝国陸軍のシベリア出兵といった状況を背景に、樺太・シベリアという酷寒の地で生きる主人公、元マタギの矢一郎らの織りなす物語。その前半、樺太での大規模なニシン漁のようすが描かれている。我が郷土でも、江戸から明治にかけて、 栖原角兵衛という人物(何代にもわたって)が樺太などで北海漁業を大規模に行ったのだとか。

 湯浅町の栖原という在所には、朽ちるにまかせた、彼の邸宅跡を見ることが出来る。こんなふうに、本に描かれているエピソードを自分の周囲の事柄と結びつけてみるのも楽しいこと catface 。  

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こんな本を読んだ その177

 さて。子がインフルエンザを発症して48時間が経過。「DAWN OF THE DEAD」などではえらい騒動が始ってる時間なんだけれど coldsweats01 。

 → 同映画の予告編 http://www.youtube.com/watch?v=8LUzJAsa-gg

 でも、さすがはリレンザの効果というべきだろう、当の本人はというと、昨日の午後にはすっかり解熱して「楽になった」と言い、寝床でカタログをながめるまでに改善している。先日も書いたけれど潜伏期が48時間ということで、本日午後になるとその要件を満たすのであるが。発症は急激だから、症状を自覚した時点で、数年前から薬箱に入っている「残りもの」のタミフルを服用すべきか・・・ sweat01 。

 ま。それはさておき。先日、めだか姐さんに貸していただいた、松木 邦裕著 「摂食障害というこころ」 新曜社刊を読んだ。この本は、摂食障害を抱えた人のこころの構造(言葉が適切でないかも知れないけれども。「病的な自己」と「健康な自己」のせめぎあいがこころの中で起きているという・・・)がとても分かりやすく書かれていて、日頃病棟で患者さんが繰り広げる種々のエピソードについても「なるほどそういうことか」と納得させてくれる。ただ、入院しておられる摂食障害の人たちを思い浮かべながら読み進めていくので、休日であっても読書時間は仕事化していってしまうという感じがなんともオモロでしたな catface 。

 ・・・ それにしても、ナースというのは、基礎教育の頃から「患者さんの話すことは『傾聴』し、その内容のは『共感』しましょう」といったことを教え込まれるのだけれども、こうしたナース的ベーシックなコミュニケーションは摂食障害を抱えた人には通じにくいということがこの本を読むとよく分かる。真実を見つめないでおこうとしたり、都合のいいように歪曲しようという病んだ働きが健康的なこころの働きを圧倒しているがゆえに、摂食障害を抱えた人とのコミュニケーションは表面的になりがちであり、さらには、そうしたコミュニケーションそのものが、患者さんにとっては都合よく自らの感情を吐き出すための道具にすらなってしまうのだとか(位置づけは下剤と同等ではないか!)。

 ・・・ 今ある治療環境で出来ることと出来ないこと、看護教育でおさえられている知識と空白になっている領域。そうしたことを踏まえつつ(学びつつ)やっていかないと、これから先、現場の変化、疾患の多様性に追従できないなあと思いながら読んだ一冊だ。うむ。

 ということで、とてもいい本でした。姐さま。ありがとう。もう一冊を読了したらまとめて返しますが、先々で、また貸して下さいね。よろしく note 。

 

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6時間後・・・感染は封じ込めることが出来るのか?

 深夜勤明け。いろいろと所用を済ましてコタツで眠っていると同居者が1名帰還。かみさんかしらんと思っていると、そうではなくて子。「微熱+頭痛で、先生に撤収を命じられた」との由。時計を見れば13時をまわったところ。とりあえず安静臥床を命じ、15時過ぎに再度検温すると38℃オーバーではないですか。ものすごくシンドそうだし。

 聞けば、先週の土曜などはクラスで9名欠席。今日は4名欠席。ということであるらしい。嗚呼と思いつつ、かかりつけ医のIクリニックへ連れて行けば、やっぱり「検査キットに反応は出ませんけど(発熱し始めたばかりなので)、インフルエンザですね~」。「こんなふうにモーローとしてる場合、高いところから飛び降りたりする異常行動が出現することがあるから注意してね」。と。

 結局、点滴(単体で500cc)+リレンザ吸入1回分(後の2.5日分はお持ち帰り)という処置を受け、撤収してきたのだった(「タミフル耐性インフルエンザ」が出現してきたのでリレンザが品薄なんだとか。通常5日分処方だけど、3日分しか処方されなかったのだ)。さあ、我が住処もインフルエンザウイルス汚染地帯となったけど、親の方はどうなるのか。すでに第一感染者確認後、6時間以上が経過したけど(潜伏期間は48時間程度)。

 ・・・ といった感じで深夜勤明けにどたばた。一昨日がお休みだったんだけど、ブリミア・ネルボーサの患者さんを精査が出来る他院へ搬送するということで急きょ午後から応援的出勤。昨日が日勤。続く深夜勤。という落ち着きのない数日を過ごしてきていて。本当はまたぞろ始めたルアー&AFV(アーマード・ファイティング・ビークル、つまり戦車のことね)模型作りのことを書きたかったんだけど。写真も交えて。・・・ お疲れなのでそれらは後日、ということに。

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