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2009年3月

こんな本を読んだ その186

 ・・・ この数日来、風邪。咽喉~鼻の炎症がようやく治まってきた感じだけど、まだ山登りとかジョギングとかに出かけることの出来るコンディションにはあらず。休みの今日も、住処に引きこもって読書。

 ということで、佐瀬 稔著 「狼は帰らず アルピニスト 森田勝の生と死」 中公文庫を読了。「“狼”と呼ばれ、20年間攀じ登ることしか考えていなかった孤高のクライマー森田勝。谷川岳、アイガー、K2と、なにかに復讐するかのように、森田は死と隣り合わせの岩壁に挑み続けた。登山界になじまず、一匹狼として名を馳せた男がたどった修羅の生涯を、迫真の筆に描く山岳ノンフィクションの名作(背表紙・解説より)」ということで。

 本書に描かれている森田 勝氏は昭和12年12月生まれとのこと。もっと若い世代の人なのかしらんと思って読みはじめたんだけれど、ワシの親世代の人物だったとは。かみさんの職場の上司殿によれば、「ワタシ達の若い頃は、今みたいに遊ぶトコロなんて全然なくて、みんな山登りをしたものよ~」ということらしいが、そうした時代の極みを行っていた人物ということなんだろう。

 解説には、「命がけで岩と氷の壁に挑むクライマーはごく少数となってしまった。かわって中高年のハイカー族が、マスコミの作り上げた百名山ブームにのって山々を席巻する(本書 P317)」と、今の登山界の状況に対する嘆息が。

 ・・・ うーむ。すごい人たちがいたのだなあと感じつつ、本書を置いたのでした。低山徘徊しか出来ないワシは coldsweats01 。

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こんな本を読んだ その185

 昨日、今日とお休み。花粉症の症状も一気に緩和してきて、どうやら、今年の戦いは収束したようだ。ま、それというのも、ヒノキ花粉に対するアレルギーがないからであって、スギ・ヒノキ双方に感受性がある方々にとっては、今しばらく辛い日が続くのね。うーむ。

 で。さきほど、天童荒太著 「悼む人」 文藝春秋刊を読了。 ・・・ 涙もろい人、電車の中などで読むと、大変なことになるから注意が必要ですよ(特に、エピローグ)。 

 ・・・ この読後感は・・・。そう、まだ自分が紅顔の微少年だった頃、三浦綾子さんの「塩狩峠」を読んだ時に味わった、あの清澄さだ。「ああ。本読みでよかった」と心から思うことの出来る。

 「在宅死」「ターミナルケア」というテーマが作品の主要な要素のひとつと思われるけれど、訪問看護師をしているかみさんが読んでも、とてもリアリティーが感じられる描写であるとのこと(一方、主人公が旅を重ねながら行う「悼み」は、それぞれの個人に対する「ナラティブ・アプローチ」であると感じられたなあ。自分には)。

 くしくも。コタツに入って、隣でかみさんが読んでる本(雑誌)は、「コミュニティケア」という訪問看護の専門誌。ちょうど読んでいるページには、今から15年後、高齢化社会の当然の(自然な)結果として到来する「多死時代」について言及されていると、かみさんはいう。

 忌むべきものとして遠ざけてきがちであった「死」(肉親の。また、自らの)とリアルに向き合っていくことが求められる時代。それが、我々が生きていく「これから」ということなんだろう。

 「悼む人」という作品は、そんな我々に力を授けてくれるのだろうと。読み終えた直後、そんなことを考えた。素晴らしい一冊。皆様も、是非 good 。 

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「劔岳 点の記」試写会に出かけました

 先日(3月17日)、映画「劔岳 点の記」試写会に出かけた時の様子を紹介します happy01 。あ。画像はクリックすると大きくなるのでやってみて下さいね。

2009_3_17_001_2 とりあえず、招待ハガキを入場チケットと交換。3時間前に出かけたけれど、すでにいい席は埋まっていました。恐るべし sweat01 。

  で。一階にある書店で、時間をかけて買い物(南木桂士氏のハードカバーと文庫本ばかりを5,6冊)。隣接しているコーヒー店で天童荒太氏の「悼む人」を読んで時間待ち。

2009_3_17_005_2 「覘標(てんびょう)= 三角点埋設地点に設置される観測のための標識」のレプリカの脇で記念撮影。

2009_3_17_006_2  レプリカに貼りつけられた説明文。

                   

 2009_3_17_011_2                                                      2009_3_17_008_3    スポーツ新聞に掲載された、監督自ら車を駆っての全国キャンペーンを紹介する記事。観客全員に配られました。

監督からのメッセージが記されています。

  2009_3_17_003_2                                                        会場に掲示されていたポスター各種。木村監督のポートレイト。撮影の様子。「点の記」に関する概説などなど。

 

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 2009_3_17_009_2                                                     上映後に行われた木村大作監督の舞台あいさつ。この後、出口のところで握手して下さいましたが、監督の掌はとても柔らかでした。素晴らしい思い出が出来たものです happy01 。

2009_3_17_010 「感想を書いて下さい」というアナウンスに従って、なにやら書き込むかみさん。「日本アカデミー賞を取って下さい」とか書いたらしい。

 主人公の柴崎芳太郎を演じる浅野忠信さんはかっこいいし。原作にはない、香川照之さんが演じる宇治長治郎親子のエピソードが泣けるし(ラスト近くの手紙のシーンがいいのだ!)。それぞれの登場人物たちが仕事に向かう姿勢と誇り。家族とのきずな。それからなにより、「時には数時間歩いてワンカットだけ」といった具合に、緻密に切りとられた大自然が見せる優美さと荘厳さ。一般公開されたら、再度観に行きましょうとかみさんと話したのでした。

で。一夜明けて。購読している新聞の地方版のページを繰ると、この試写会の様子が紹介されているではないですか。「監督さんと握手しているところを写真で掲載されるなんて、写真の人、記念になっていいわ~」とかみさんは言ってますけど。ん?監督と握手しているのは、当のかみさんではないですか!(この記事の最初の写真と同じアングル。その服装。髪。メガネ。同一人物だ) ・・・ 試写会のチケットが当たり、そのうえ新聞の写真に登場してしまうとは。うーむ。かみさん、恐るべしですな coldsweats01 。

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 3月18日付 朝日新聞より。

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こんな本を読んだ その184

 ・・・ 週末にかけて春の嵐が吹き、スギ花粉が吹き飛ばされたのか、この数日は花粉症の症状も小康状態。今日は天気がいいので、フトンを干したり、ひさしぶりに車を洗ったり。で、夕方は、5㎞ほどジョギング。今月の初旬、ウォークから切り替えた当初は息が切れたけれど、徐々に長い距離を駆けることが出来るようになってきた。体重も0.5kgではあるけど、とりあえず減少傾向に。酒も、今月になって2回しか呑んでおらず、いい感じなのである。

 「 劔岳 点の記 」の試写会は明後日なんだけど、「予習」ということで、新田次郎著 「劔岳 点の記」 文春文庫を再読。「雪を背負って登り、雪を背負って帰れ」という口伝が伝えられる未踏峰、越中劔岳に挑む主人公たち。新田次郎氏の淡々とした筆致で描かれている物語は、どのように映像となっているのか。

 往年の角川映画のCMには「観てから読むか? 読んでから観るか?」というのがあったけれど、ワシは「読んでから観る」派ですな。

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映画の試写会が当たった

 先日かみさんが応募してあった、映画「劔岳 点の記」試写会のペア・チケットが送られてきた。おお。すごい happy01 。

001_2  山登りの専門誌「岳人」 09年2月号にはこの映画の特集記事が掲載されていて、その中で、メガホンをとった木村監督は、「すべての都道府県をPRして回ります」と語っておられる。招待状に印刷されている『監督の舞台挨拶』というのがそれなんだろう。きっと。

003  ・・・ 招待状の裏側には映画の一情景が印刷されている。ポスターと同じ意匠なんだろう。きっと。

004  そういうことなので、「エピローグ」のところだけ読んだ、天童 荒太著「悼む人」はいったん休憩し、この映画の原作の方を再読することに。写真の文庫本の奥付には「1981年 第1刷」の文字が。本は読み終わっても処分せず、きちんと保管しておくと、後になって改めて楽しむことが出来るという好例ですね。今回のような場合。

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散歩のつもりで真妻山へ

 昨日~今日とお休みなので、ちょっと車を走らせて真妻山へ登ってきた(写真は押すと大きくなります)。

004  山頂から臨む、煙樹ケ浜~日ノ岬。日高川の流れも少し見えているけど。

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 山頂の様子&ワシ。ヒゲ剃って、若くなったかな。しかし、体重は2kg増なのだった。

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 麓の、棚田にはオタマジャクシ(ひさしぶりに見た happy01 )。それから、沈丁花(じんちょうげ)の花。『 沈丁花 青み香れり すさみゆく 若き命の 美しきかな』と詠んだのは、若山牧水だったかな(え。間違ってますか?)。

 それにしても真妻山。近いし、ふもとの雰囲気はいいし。何回でも行きたくなる山ですな。

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 で。真妻山へ行った翌日。好日山荘へ出かけて、新しい靴を購入。

 山歩きを始めた当時に買った靴、靴底がすり減ってグリップ能力が極端に低下してきたので。転ばぬ先の新しい靴、ということで。

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今年も走りはじめた

 ・・・ 先日、「夜勤業務従事者の健康診断」というのがあったんだけど、中性脂肪、肝機能、尿酸値が正常の上限値より少し(ひとケタ程度)オーバー。嗚呼。秋頃からしっかり呑んでたからな~(発泡酒20~30ℓ/月。えらいでちょ)。

 しか~しっ。ワシは、自称、意志強固なので、酒を断ち、またランニングを始めることにした。でも、ウォークしていても所詮はウォーク。走ると超しんどい。しばらく走ると、まるで咽喉の奥から真綿が詰まってくるかのごとく。

 でもまあ、一昨日は10㎞弱をほとんどウォーク&ところどころラン。道中、釣りしてる人がいたので撮影。水温が低くて潮も澄み々々なのに。ガシラくらいなら釣れるのかしらん。

Photo

 あ。ブログの名前ですけど、「歩歩是道場」=「ほほこれどうじょう」と読んでね。道場において座して修行するのではなく、山野を(街中でもいいけど)一歩一歩進む中で自らを磨きましょうといった意味ということで。

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こんな本を読んだ その183

 めだか姐さん、コメントありがとう。「エンドレス・ピーク」、面白かったでしょう。高校生の時分に「悪魔の飽食」を読んで以来、たくさんの水が橋の下を流れたわけだったけど、ワシにとってもひさしぶりの森村作品だったわけで。登山を始めたので、「槍ケ岳山頂云々」という腰帯のフレーズを見て即買いしたのを覚えています。

 作中で、主要登場人物の一人が「義烈空挺部隊」の一員として沖縄に出撃するけれど、当時の様子を伝えるカメラマンの映像がYOU TUBEにあるので、是非見て欲しい。姐さんが書いているように、こうした人々の生を引き継いで我々の生があるのだということを忘れてはいけないと思うのだ。

 「義烈空挺隊」 → http://www.youtube.com/watch?v=O8rPuYLa3GQ

 ちなみに、作中で、件の登場人物は飛行場への突入を辛くも生き残り、現地の部隊と合流するけれど、これは「空挺隊の一人が生存し、沖縄の守備隊に突入作戦の首尾を報告した」という事実に基づいている。恐るべし。森村作品。

 また、最後の場面で槍ケ岳上空を飛行する「紫電改」という飛行機が登場する。

 「紫電改」 → http://www.youtube.com/watch?v=7Rns3dLbanE&feature=related

 少し前、同じ名の育毛剤があったけど、きっと、この戦闘機に格別の思い入れを有する人物が命名したのだろう。

 ・・・ ということで。以上は前置きということで。

 ヒキタクニオ著 「遠くて浅い海」 文春文庫を読了。「 ・・・ 殺すだけでなく、その人物の生きてきた痕跡までも消してしまう『消し屋』。仕事を一つ終え、オカマの蘭子とともに沖縄へ向かった消し屋のもとに、若き天才を自殺させてほしいという依頼が舞い込んだ。どうやって天才を追いつめるのか。沖縄の地に忌わしくも哀しい記憶が蘇る。大藪春彦賞受賞の傑作(背表紙・解説)」ということで。沖縄の、たっぷりと水分を含んだ濃密な大気と冴え冴えとした職人的スキルを持った消し屋の行動。ひさしぶりの一気読みを堪能。素晴らしい good 。

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こんな本を読んだ その182

 遠藤 ケイ著 「熊を殺すと雨が降る 失われゆく山の民俗」 ちくま文庫を読む。

 「 ・・・ 『熊を殺すと雨が降る』とはマタギに語り継がれる言い伝えである。山の神が聖なる地を熊の血で穢したことを怒り、雨を降らせて山を清くするという意味だ。だがマタギは裏の意味も知っている。熊は雨が降る前に食いだめをするため、この時に撃たれることが多いのだ。けれどもマタギは言い伝えどおりに記憶する。神の祟りを畏れたのだ・・・。山で暮らした人々は、生態系の仕組みを科学の目では捉えなかった。そこに人間が自然と折り合いをつけて生きるための知恵を読み解き、暮らしの原点を克明に描いた快著(背表紙・解説より)」ということで。

 宇江 敏勝氏の著作とも通じる、さわやかな読後感を味わえる一冊だ。物欲にさいなまれ、すぐに他人と比較したり他人のせいにする、そんなワシのような者がぜひ読まなければならない一冊でもあるだろう。

 どのページを繰っても興味深い内容なんだけど、「漆採取(うるしかき)」の項で(漆器の上薬に塗る漆のことね)、「一説によれば、樹勢は潮の干満と関係があるといわれ、満潮時には樹液の循環が旺盛になって採取量が多いという(本書P114)」というくだりは面白い。海でも、満潮前後は魚の活性が上がるということは釣り人なら誰でも知っているし、やはり潮汐は、あらゆる生き物に大きく影響を与えているのだろう(「人は満ち潮の時に生まれて引き潮の時に逝く」と年配者は言うけれど、このことも同じ文脈ということかもしれない)。

 そうすると、「落ち前(天気が悪くなる前)になると魚が荒食いする」ということも釣り人は知っているけれど、その意味するところは本書のタイトルである「熊を殺すと雨が降る」としっかりと符号しているということになるか。

 くしくも、上述の「漆採取」のところでは、「海の文化と山の文化を結ぶ漆製の疑似餌」という項があって、樹液を分泌しなくなった漆の古木を用いてアオリイカ用の餌木を作るのだというくだりがある。山と海。その関係性。まったく異なる環境であると思われるのだけれど、感覚を研ぎ澄ませてみれば、相共通する要素が横溢しているのだろうな。

 

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スギ花粉は最盛期なのか?

 ・・・ 先週は月曜~金曜と五日連続日勤。土曜日は休みだったけど、看護協会の地元支部主催の研究発表会があるということで、かみさんと参加。なぜ夫婦で参加かというと、かみさんが所属してる部署からも1題発表があったからで。テーマは「在宅死」。これから的キーワードなのでしょう。

 そんな感じにお休みは消化され、翌日曜日は日勤。で、深夜勤。嗚呼。くたびれた。ただでさえそうなのに、加えて花粉症の具合がヒドイ。午前3時くらいから鼻水&鼻の奥の方のムズ痒さがひどくて寝てられない日も。仕方ないから、茶などを飲みつつ読書して朝を迎えたり。

 内服していても、そうした有様。ま、増悪因子であるから、飲酒しないのが唯一のメリットといえるかも。ウォークの途中で書店に立ち寄ると、換気が十分でなくて、みんなが運び込んできた花粉が濃縮されて漂っているのだろう、秒殺的にくしゃみ連発。ほうほうの体で店外に逃げ出さねばならず、日常のささやかな楽しみもままならないのだ。

 で。思い切り大量に鼻水が出てる時に鼻かむとヒドイことになるので、メンドクサクなってヒゲ、剃っちゃいました。ひげ松ではなくなってしまって。武呂具の名前も変える必要があるのかしらん・・・。

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