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こんな本を読んだ その212&213

 先日は、南木 佳士著 「海へ」 文春文庫を読んだ。 

 作者自身の体験をモチーフにした作品。パニック障害を患っている内科のドクターが、同窓生の開業する海辺のクリニックへ数日間転地療養に出かけるという、何気ないお話なんだけど。しかし、お仕事に疲れた時などに読むと、きらきらとした文章が、日照りが続いたあとの慈雨のようにココロにしみわたっていくのが実感出来る。

 と、この作品の後半にさしかかり、転地療養先で、同窓生の一人娘が高校を休んで波止で釣りをしている場面。その情景までもが脳裏にありありと浮かび上がり、「あら。この本、前に読んだことがあるのかも」と。その後の、娘さんが秘匿する(?)岸壁の隠れ家でイワシを焼く場面も鮮やかなイメージがよみがえる。はて。過去に読んだ南木先生の御本は全部手元に保管しているのに。ひょっとしたら、「ラジオドラマ」(笑)などで放送されていたのかも知れない。ま。かように、曖昧な記憶を味わいつつ読み終えた一冊だったのだ。

 ・・・ で。今日は深夜勤明け。引き続き、南木先生の短編集、「こぶしの上のダルマ」文春文庫も読了。一言一句がココロに効きます。最後に、解説を読むと「南木佳士の本はココロが疲れた時の常備薬です」というファンの言葉が紹介されているではないですか。

 皆さん、同じ気持ちで読んでいるのですな good 。

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日々の読書で感じたこと」カテゴリの記事

コメント

ひげ松さんの書評を読んで、
私も「海へ」を読みたくなりました。
また、都合が良い時に貸してください。

投稿: めだか | 2009年8月15日 (土) 00時34分

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