看護師生活

「災害派遣ナース育成研修(基礎編)」に参加した

 さて。詳しいことはおいおい書いていくけれども、先日(8月25日&26日)、2日間にわたって職能団体が主催する研修に参加してきた。『災害派遣ナース育成研修』というのに。どんな研修なのかをひと言でいえば、大規模災害が発生した場合あちらこちらで設営される避難所、そこでの活動ノウハウを勉強するというのが目的。自分としては、13年余関わった(それなりに努力を傾注した coldsweats01 )S○Tからも離脱したこともあって、これからの、お仕事面におけるココロの余剰エネルギーを傾注する一つの方向性として。また、なによりも、次の瞬間起こるかも知れない南海大地震を考えるきっかけになればと考えて参加を申し込んだのだった。

 今の勤務先に勤めだして4~6年目の時に、この職能団体の「教育委員」として参加する機会があって(先日の研修は「お客さん」としての参加であったけど、当時は「お客さんをお招きする立場」であったわけだ)いろいろ思い出があるけれども、今回は10数年ぶりの研修ということで。ひさしぶりの研修会場は、その、10数年という年月を経たのが十分納得出来るだけのクタビレ具合。当時は喫煙場所だったホールが禁煙になっているのはそりゃ当り前のことだけど、いくつも並べられたテーブルの上は書類の山。事務所の中も事務用棚がいくつも屹立。建物としてのキャパは限界を迎えているのではという印象。「研修センター」の移転が言われるのも無理のないことというのが分かるなあ。

 ・・・ 橋の下をたくさんの水が流れて経年劣化したのは今回の研修会場ばかりではなくて、ワシ自身も然り。同年齢かとおぼしき経験豊富そうな(?)方の姿も散見されるものの、100人近くは参加していたろうか、その大部分の方々は、もうワシの子と年齢がそう変わらなさそうな若者たちではないですか。う~む。主観的には若いつもりであっても、否応なく「おっさんであること」に直面化させられるという。実年齢認識不全症に対する認知療法としての側面もあったようですな 。

| | コメント (0)

とても参考になった特集

 年末になっても、自分としては単調な毎日。でも、ニュースを見ていると、「伊国では新車が売れないので代表的メーカーが1ケ月生産を中止」であるとか、国内でも「自動車メーカーが幾日か生産を中止」であるとか、数日単位で(それ以上のスピードで?)不景気の度合いが進行している印象だ。

 ・・・ 来年は一体どんな年になっていくのだろう。

 それはさておき。先日、じつにひさしぶりに、読み続けることを途中で投げ出した本があって(「そうウマク状況は進行しないでしょう」という気持ちが強まって、半ばあたりでゲンナリ・・・ gawk )。では、とばかりに、職場で借りて読み始めたのが「精神看護 2008年7月号」。この雑誌は医学書院から隔月発行されていて、日精看から出ている「精神科看護」とは別の雑誌。7月号の表紙は「洗濯物のパンストが風になびいている様子」のイラストが、オモロ。

 で、その第1特集の、「 回復とは何か 私たちはなぜ寂しいのか 」は非常に参考になる特集だった。深夜勤で帰ってきて、少し寝て、それから読んだけれども。「ダルク女性ハウス」代表である上岡陽江氏が、医学書院編集者に講演したものを再構成するというスタイルで。面白くて、返却の前には必ずコピーをとっておこうと思うくらいなんだけど。とりあえず、なるほどと感じたところを一つ。

 ・・・ 「パーソナリティ障害の患者さんが相手との心理的な距離を詰めすぎてしまって、結局看護者が仲裁に入って・・・ 」という場面が、ワシが働き始めた時分に比べると、とても増えてきているけれど。この、「距離の詰めすぎ」について、上岡先生は、『寂しいと、相手と重なりあう“ニコイチ”の関係、つまり相手と自分がぴったり重なりあって“二個で一つ”といった関係を望んでしまいます』と解説しておられる。『ふたりぼっちの関係』なのだと(本書 p28より)。なるほど。・・・ スタッフに対しても、『ふたりぼっちの関係』を求めているような方、いるなあ。中井久夫先生は、著書「こんな時私はどうしてきたか」の中で、『冷たく引き寄せて、あたたかく突き放す』というキーワードを記しておられたけど、相手が『ふたりぼっちの関係』を求めている時に意識しなさいということなんだろう。『健全な距離というのは、寂しい(本書 p27より)』ということが伝わるように。 

 あ。どの本だったか思い出せないけれど。松尾芭蕉の 「秋深き 隣はなにをする人ぞ」という句について、ベタベタしていない、これこそあるべき心理的距離、といったことを読んだこともあったなあ。

 「適切な距離感で寂しさに添うこと」も大事なお仕事ということやね confident 。

 

| | コメント (0)